みなさんは食事は好きだろうか。
食事。つまりは「食べること」である。
かくいう私は大好きだ。
3度の飯を生き甲斐に日々労働に勤しんでいると言っても過言ではない。
じゃあ、毎日外食して食べ歩いているのかといえば、そういうわけではなく、基本は自炊をしている。
お財布事情的な理由もあるが、その方が食いたいもんを好きなだけ食えるからだ。
2キロ分の玉こんにゃくを煮た時は流石に限度があると反省した。
しかし最近は困ったことに、自炊をするにしてもなにせ選択肢が多い。
今日は何を作ろうかとインターネットの海を徘徊すれば、クックパッドにはママ達の知恵が集い、YouTubeでは一流ホテルのシェフがシルバーを光らせながら家庭向けにレシピを紹介している、世はまさに食の黄金時代。
この無限回廊の中で何を選ぶべきかというのは、拷問に近い。
苦しみすら覚える毎日だ。
さて、上記であげたコンテンツ以外に近年は食をテーマとしたものの中でも特に人気が高いものがある。所謂グルメ漫画だ。
一口にグルメ漫画と言ってもそのバリエーションは多岐に渡り、特に「料理」を題材とした漫画は非常に長く愛されている。
今や看板的な人気ジャンルとなりつつある怒涛の「料理漫画」の世界。
ストーリーは言わずもがな、話の根幹となるレシピの考案にも作者は並々ならぬ労力を割いたことだろう。
そこで気がついたわけだ。
料理漫画の第1話に載っている飯ってずば抜けてうまいのではないだろうか?
漫画の第1話なんていうのは、今後多くの読者を獲得するためにめちゃくちゃ気合が入っているだろうし、料理漫画ともなれば作者はきっと多くのアイデアの中から選び抜いた言わば「究極の逸品」を持ってきているに違いない。
もしかしたらここに私の「ひとつなぎの大一品」があるのでは?
そうと決まれば早い話が作ってみるしかないじゃないか。
ということで今回は「料理漫画の記念すべき第1話に登場する料理」を再現していこうと思う。
吟味の結果、4作品からピックアップすることにした。
お集まり頂いた皆様
勘のいいガキならシルエットだけで気がついていると思うが、上記の作品は誰もが知っている、超有名作品の主人公の皆様だ。
あくまでも私個人の主観だが「料理漫画四天王」と言っても過言ではない。
まずはこちらの方々にご挨拶をするのが礼儀だろう。
また、何度も言うが上記の作品は有名作品であるため、すでに再現している人はどこかかしらにいるのではないかと思う。所謂二番煎じというものになるかもしれない。
お前は一度煎じた茶を飲むのかって?
うるせぇ!!こっちはまだ煎じてねぇ!!
出涸らしでも始めて飲んだならばこれが私のファーストテイク。初めていこう。
【1品目 鍋】
国民的お父さんからの一品。
「クッキングパパ」より「ザ・イタリアン鍋」
引用:うえやまとち『クッキングパパ』 第1巻 COOK.1 「イタリアン鍋料理は手軽でボリューム満点」
強面だが子煩悩で愛妻家、トレードマークは強めの顎。
とっても料理が上手なクッキングパパこと荒岩一味(あらいわ かずみ)が主人公の国民的人気作、クッキングパパ。
誰もが知るこの作品の記念すべき第1話で登場したのが「ザ・イタリアン鍋」である。
材料はこちら。
詳細は最後にまとめるが、全て手に入れやすい食材で助かる。
このお手軽さも作者の意図なのかもしれない。転がされているな。手のひらの上で。
さっそく作っていこう。
まず、鍋を加熱したあと、ごま油を薄く引く。
ごま油いいにお〜い。
次に野菜をスライスしていく。
こんな感じで切る↓
引用:うえやまとち『クッキングパパ』 第1巻 COOK.1 「イタリアン鍋料理は手軽でボリューム満点」
キャベツは大雑把に手でちぎる。
これで材料の下準備は終わり。
続いて各材料を鍋に重ねるように入れていく。
順番はタマネギ→じゃがいも→キャベツ→ピーマン→トマト→ベーコン→塩胡椒→ピザ用チーズとなっている。
辛口がお好みの人はベーコンの上に塩胡椒をパラリとするといいそうなので、お言葉に甘えさせてもらった。大人はとにかく塩辛いもんが好き。
ちなみにベーコンを上の方に重ねることで滲み出た諸々が下の野菜に回っていい感じになるそうだ。
引用:うえやまとち『クッキングパパ』 第1巻 COOK.1 「イタリアン鍋料理は手軽でボリューム満点」
作中のレシピや料理の説明が最高なので、気になる方は是非読んでみてほしい。
材料を重ねたら鍋に蓋をして火にかけていく。
ごく弱火で15〜20分ほど蒸し焼きにしたら完成だ。簡単すぎて笑っちまう。
家中にチーズとゴマ油の香りが広がり、なんともイイ気分。
もうアロマはいらん。これでええ。
頃合いになった所で、出来上がったのがこちら。
チーズとろとろでうまそっ!!
さっそく熱々のとこをヘラで…
やっぱりよぉ〜、チーズはよぉ〜…伸びてくれなきゃなァ!?
ウキウキでお皿に取り分けたらなんかぐしゃってしまった。
漫画だとピザのような形で切り分けていたので真似しようとしたが、どうにもチーズが絡まって形が崩れてしまい、そこに関しては若干の無念が残る結果となった。
引用:うえやまとち『クッキングパパ』 第1巻 COOK.1 「イタリアン鍋料理は手軽でボリューム満点」
ほいじゃま、熱いうちにいたただきますか…
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!
はっちゃくちゃにうまい。
正直作る前からその気配はあったが、うまい。うまいよ、これ。
野菜の旨みがありながら、チーズとベーコンの脂がしっかりとジャンク感を演出している。
衝動に従ってビールを頂いてしまったが酒との相性もバッチリ、しみ込んできやがる、身体に。
今回は調味料は塩胡椒のみだったが、ケチャップやタバスコなどかけても良さそうだ。
小さなお友達にはしっかりとした食事として、大きいお友達には酒のつまみとしてぜひ食べて貰いたい。
流石はご家庭レシピ漫画界の帝王。
パパのあの顎は美味いものを研究し、咀嚼し続けた結果なのかもしれない。
今日から、普段の倍噛もう。愛を込めて。
【2品目 丼】
天才的なセンスと発想力を持つ少年料理人からの一品。
「ミスター味っ子」より「特製超極厚カツ丼」
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
下町にある日出食堂で父の遺したお店を守る味吉陽一(あじよし よういち)くんとそのお母さん。
そこに味皇こと村田源二郎(むらた げんじろう)が現れ、食したのが「超極厚カツ丼」である。
こちらも言わずと知れたバトル系料理漫画の代表とも言える作品だ。
今でこそ分厚いカツ丼というのはメジャーになってきているが、それがどうだ、このミスター味っ子では記念すべき第1話ときたもんだ。
ちなみにミスター味っ子が連載開始したのは1986年。
37年前にすでに時代の先駆けを歩んでいたという訳だ。
こちらも早速材料から確認してサクサクといこう。カツだけに。
豚肉はしっかり厚めの331g。この仕打ちにタニタは泣いていることだろう。
さて、ではカツ丼を作るにあたりバッター液を…と言いたいところだが、ノンノン。
分厚いカツをさっくり味わうにあたり、秘密があるのだ。
こいつを見てくれ。
山芋。
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
芋の登場に味皇もこの表情
陽一くん曰く、山芋を使うことで揚がった時にフンワリ軽いサクサクした衣に仕上がり、まろやかな風味も出るらしい。
知恵〜〜〜〜〜。
山芋をすりおろしメリケン粉、今で言う薄力粉を混ぜてバッター液ならぬ山芋液を作る。
ちなみにメリケン粉は一説によると米国から輸入された小麦粉のことで「American」のAを落として「メリケン粉」と呼んでいたらしい。Aのこと大事にしてやれよ。
博士「わしからも付け加えると、時代の流れと共に国産の薄力粉が世に流通し始めてからは、メリケン粉という言葉は次第に使われなくなったそうじゃが、関西の方では今でも使う人がいるらしいぞ」
塩胡椒した豚肉に山芋液を塗し、パン粉をつけていく。
ぬーるぬる。めちゃくちゃ滑る。
わりと綺麗にパン粉がついた。
あとは油で揚げるだけだが、ここでまたポイントがある。
分厚いカツをしっかりジューシーに揚げるポイント。
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
そう、2度揚げである。
こちらも今でこそメジャーな調理法と言えるが、当作品ではとっくのとうに紹介されていたと言うわけだ。
漫画では鍋を2つ用意していたが、我が家では油の処理などの関係で鍋1つで揚げていくこととする。
手順としては最初に高温の油でカツを揚げ、ある程度油が冷めたところで2度揚げをしようと思う。
最初の油は190度くらいまで熱した。
準備は万端、時間にして10秒ほど揚げていく。
簡単な話だが油が高温であればあるほど、ちょっと気を抜くと焦げてしまうので、集中しなければならない。素直に緊張する。
Juh!Wah~~~~~!!!!
ここでTOJO カツがSANJO
オイルは灼熱 高温が炸裂
目を離すなよ 見極めが肝心
フリップ フライ 歓声が飛ぶ
見ろよ こいつが Golden brown
リリックを刻むこと10秒弱、なかなか良い色合いで揚げることができた。
なんだよ。
揚げ物を前にしたら人間なんてこんなもんだぞ。
次に油の温度はだいたい130度くらいまで下げてカツを入れ、8~10分揚げていく。
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
時間になったら油からカツを引き上げ、油を切っておく。
その間に丼側の用意をしていこう。
今回のカツ丼はいわゆる卵でカツをとじるカツとじではなく、玉ねぎと卵を先に煮て飯に乗せ、その上にカツを乗せる「オン・ザ・ライス」スタイルにしていく。
玉ねぎ丼
頃合いになったのでいよいよカツ入刀。
ここで生焼けだと全てが水の泡であるが、結果はいかに…
シャアッッッッッッッッッ!!!!!!!!
切り分けたカツを先ほど用意した丼に盛り付ける。
そんなこんなで完成したのがこちら。
う、うまそ〜〜〜!!!
油!脂!あぶら!
カツ丼はいつだってテンションを爆上げしてくれる。常に横に寄り添っていてほしい。
一切れ、肉をわし掴むとその煉瓦のような見た目と重さが圧倒してくる。
では、温かいうちに一口。
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
心の中の青空レストランで宮川大輔もうまいと叫んでいる。
豚肉は漫画ほどの肉汁量ではないものの、パサつくことなくジューシー。(肉汁に関しては使用する肉のレベルにもよるのかと思う。漫画はすげぇ量なので詳しくは読んで欲しい。)
また、衣のくどさがなく、カツを卵とじにしていないことでサックリとした歯応えに仕上がっている。
下の卵には出汁を強めに入れていたが、カツが厚いのでそのくらいで正解だった。
1口目の感動が消えない間に2口目に急いでしまう。
まさには箸が止まらない一品というやつだ。
うまい!
うまい!うまい!
うま
…………。
…………。
説明しよう。
簡潔に言えばお腹いっぱいになっちゃった。
上の画像は食べきれないカツを別皿に乗せている様子だ。
確かにうまい。
うまいのだがストレス社会に生きる社会人の胃には重すぎた。
油、肉、米が胃の中でカチコミしあってる。もうすっごい。
昔はこんなことなかったのに、いつからこうなっちゃったんだろう。
なんか泣きそうだ。
若者よ、食えるもんは食えるうちに食っとけ。
しかし、このカツ丼、「小腹が空いた」程度で味皇はガツガツ食っていたが、どうなってんだ。
なんだったらこのじいさん、日出食堂に入る前に少量ながらもレストランで食事をしている。
陽ちゃんマジックで補うにしても、わんぱくすぎやしないか。
引用:寺沢大介『ミスター味っ子』 第1巻 第1話「特製超極厚カツ丼」
高齢に見えるが大丈夫なのだろうか。
なんか血圧とかそういうのが色々と心配になってしまう。死んでしまうぞ、源ニ郎。
食を愛するならば、胃袋も鍛えねばならないのかもしれない。
ミスター味っ子のカツ丼。
極上の味わいの先には、なぜか少しの敗北感が残ったのだった。
【3品目 卵】
舐めるなよ。
※あくまでも個人の感想です。
【4品目 飯】
料理漫画界の唯我独尊中華料理人からの一品。
「鉄鍋のジャン!」より「豆腐海鮮風の炒飯」
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
やはり料理を語る上で外せないのは中華の存在だろう。
そこで目をつけたのが「鉄鍋のジャン」である。
日本一の高級中華料理店と謳われる「五番町飯店」を舞台にした、こちらもバトル系料理漫画の人気作品だ。
この作品の主人公である秋山 醤(あきやま じゃん)は自身こそが「中華の王」を自称しており言わば唯我独尊系の男で、他の作品とは違いヒール寄りである。
味皇以外にも王が現れてしまった。
その中華王が初めて訪れた「五番町飯店」で他者を圧倒するために作ったのが豆腐に海鮮出汁を染み込ませた「豆腐海鮮風の炒飯」だ。
材料はこちら。
ちなみに帆立の貝柱は6個入りで1068円(税抜)をお見舞いされた。わァ……ぁ…。
さて、ここで改めて「豆腐炒飯」というものに着目しよう。
最近はたまに見かけることもある豆腐炒飯だが、当時この作品においては「揚げ豆腐ならまだしも、豆腐は炒めれば崩れてしまい、水が出てぐしゃぐしゃになってしまう」ので邪道とされていたようだ。
その不安を払拭するように、ジャンが炒飯を作る際に披露したのが「フライパンのジャッグル」である。
それがこれだ。
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
そんでもってこれ。
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
すごい。
すごいけど、技術が高過ぎて正直わからん。
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
オーディエンスも困惑している。
そもそもジャッグルという言葉自体聴き慣れていなかったため、検索してみたが野球用語しかそれらしきものがヒットしなかった。
炒飯の作り方について調べようとしてしているので、マウンドに出る必要はないはずだ。
なんとなくだが要は「弾ませる」という意味っぽいので「フライパンの中で米と豆腐を弾ませて水分を蒸発させようぜ!」ということではないかと思う。
憶測に過ぎないがジャンの料理技術などを考えると、以下のような動きだろうか。
全然違ったらどうしよう。ごめんね。
おいおい、できるのか?お前に?
できるかできないかじゃァないッ!!やるんだよッッ!!
女神が戦わぬ者に微笑むことは、決してないのだから。
ジャッグル問題も解決したところで、まずは豆腐と干し貝柱の準備に入る。
水を切った豆腐と干し貝柱を塩で味付けし、お湯で煮ていく。
弱火で煮込んで、貝柱がある程度戻り柔らかくなれば頃合いだ。
漫画では短時間で仕上げた雰囲気だが、ここまでで1時間ほどかかっている。
五番町飯店の方々はジャンの貝柱が戻るのを待っていてくれたのだろうか。
やさしい
貝柱と豆腐を煮ている間に、錦糸卵を作っておいた。これは仕上げに使う。
豆腐と貝柱をザルにあけて、豆腐の半分は細かく切り、もう半分は角切りにしていく。
細かく切った方の豆腐は油で揚げる。
こんな感じになった。
くっついてしまい、固まってしまった部分もあるが、及第点といったところか。
ちょっとつまみ食いしたがあられっぽくてうまかった。
では続いて米のターンだが、今のままだと米がくっついてしまうのでほぐしたいところ。
パラパラ炒飯を作るコツとして米を水で洗うなどの方法があるが、ここでは作中のジャンのライバルであるキリコの発言をヒントに、米に酒をかけてほぐすことにした。
ちなみに炒飯の中にバラけていない飯が3%あるとジャンに詰められる。こわい。
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
米の準備も完了、いよいよ炒める作業に入るが、その前にお伝えせねばならないことがある。
まず、火に関してだ。
写真に写ってるので気がついてる方もいるかもしれないが、私は普段IHコンロを使用している。
しかし、IHだと火加減や仕様の問題があり、今回の最大のポイントであるジャッグルの実現が難しい。
悩んだ末に導き出した答えとして、カセットコンロを追加で購入し2個体制で挑むこととした。わァ……ぁ…ァ……。
そして次に鍋に関してだ。
残念ながら我が家に中華用の鉄鍋がない。
しかし、既にカセットコンロ課金済みな上に、ここで更に中華鉄鍋×2の追加購入は厳しいので、今回は家にあるテフロン鍋を使用するという決断をした。
えらいご家庭に寄り添ったジャンになってしまった。
私が今サンタクロースに何が欲しいか聞かれたら、間違いなく鉄鍋と言うだろうが、そんなんサンタも困惑だろうよ。
それでは場も整った所で、炒めに入ろう。
いくぞ!!
私こそがテフロン鍋のジャンだ!!
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
「ハッ!!」
引用:西条真二 監修:おやまけいこ 『鉄鍋のジャン!』第1巻 「炎との出会い」
「ハッ!!(ジャッグル!)」
「ハッ!!(ジャッグル?)」
「ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!ハッ!!(ジャッグル!!!!!!!!!!!!!!)」
これ、多分違う。
全然わかんなくなっちゃってフライパンからフライパンに米を移しているだけになっているが、恐らくこれでも水気は飛ぶ。もう許してくれ、頼む。
ある程度ご飯と豆腐が炒められたら、作中で醤油を入れてる描写がないので、塩のみで味を整え、お椀で型を取り、皿に取り出し、周りに錦糸卵と紅生姜を添える。
また、貝出し汁は序盤で作った細かい揚げ豆腐を浮かべ、スープとして頂く。
この豆腐がサラダなどに添えられるクルトンの役割を果たすそうだ。
クルトンは美味しい。昔、シーザーサラダのクルトンだけ食べて死ぬほど怒られた。
そんなこんなで出来上がったのがこちら。
なんか色合いが綺麗!!
錦糸卵と紅生姜の色合いが加わり上品な見た目だ。
正直、白炒飯だけ先に盛り付けた際に、全然節約出来てない節約ご飯みたいだなと思ってしまったがこれなら料理っぽい。
あと個人的に食事にはスープが付くと得した気分があって嬉しい。
まずスープから頂こう。
ズズ…うまっ!!!!
しっかりとした貝の出汁の香り、濃厚な旨味…「貝のツーン」とした感じってこれのこと…!?
これでラーメンとか作ったらすごい美味いと思う。流石に高いだけあった。
そして豆腐のクルトンに関してだが、完全に油揚げだった。
これはこれでおいしい。
次にメインの豆腐海鮮風炒飯。
どれどれ…
あ、美味しい。
美味しいが、これは実力不足の味だ。私の。
ジャッグルに気を取られて炒める時間が長くなり、米が硬くなってしまっている。
また、豆腐は貝出汁の風味はするものの、もっと濃さが必要だ。
貝柱の量が足りない部分もあるし、足すのが難しいのであれば漫画とは相違が出るが、豆腐と貝柱を一晩かけてゆっくり時間をかけて戻した方が出汁が染みてよかったかもしれない。
残念だが今回に関して言えば多方面に渡り「悔しい」という一言に尽きる。
しかしこれは「料理舐めんな」というジャンからの強いメッセージかもしれない。
鉄鍋のジャンの豆腐海鮮風炒飯。
ここには技術と学びがあった。後悔はない。
【まとめ】
結果としては一部に個人的意見もあるが、ほぼ美味しかった。
何よりも、作者の食への熱い情熱と、愛を感じることができてよかった。
みんなごはん大好き。
漫画で魅せつつ料理でも我々を楽しませてくれる料理漫画の世界はやはり素晴らしい。
ありがとう、四天王。そして、作者の皆様。
あなたたちにご挨拶ができてよかった。
私もこれからはよく噛み、胃を鍛え、チャレンジ精神を忘れず、技術を磨いていこうと思う。
あなたが望むなら
この胸を射通して
引用:「逆夢」King Gnu 作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
頼りの無い僕もいつか
何者かに成れたなら
引用:「逆夢」King Gnu 作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
訳もなく
涙が溢れそうな
引用:「逆夢」King Gnu 作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
夜を埋め尽くす
輝く夢と成る
引用:「逆夢」King Gnu 作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
正夢でも、逆夢だとしても
引用:「逆夢」King Gnu 作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
To Be Continued...